抹茶の原料「碾茶(てんちゃ)」ってどんなお茶?その特徴と美味しい淹れ方とは

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抹茶と粉末茶の違いはこちらの記事でご説明しました。
この記事では抹茶の原料となる碾茶(てんちゃ)についてご説明していきます。

まず、あまり馴染みのない碾茶の「碾」という字ですが、この漢字にはうす・うすでひくというような意味があります。
ですので、碾茶は臼でひくお茶というような意味です。

次に、碾茶の作り方です。
碾茶は、以前の記事でもご説明したかぶせ茶や玉露と同様に、摘採前に被覆をします。
この被覆の工程により鮮やかな緑色、そして被覆したお茶特有の香りであるかぶせ香、豊かな甘味・旨味が生みだされています。
そして製茶の工程では、蒸して加熱することで発酵を止め、茶葉を揉まずに乾燥させ、茎や葉脈を取り除いて完成させています。
玉露やかぶせ茶には茶葉を揉む工程がありますが、碾茶の場合は茶葉を揉む工程がないというのが大きな違いです。茶葉を揉まないので玉露やかぶせ茶と違い、碾茶の茶葉は平べったい青のりのような形をしています。(香りも海苔のような香りなのでなんだか面白いですよね)

碾茶は抹茶の原料として使用されるため、碾茶そのものが市場に出回るということはほとんどありませんでした。
最近では、碾茶が店頭に並ぶのを目にすることがあります。
興味のある方はぜひ以下を参考に急須で淹れてみてください。香りも良く、甘味と旨味が楽しめる美味しいお茶ですよ。

碾茶の美味しい淹れ方
茶葉量: 8g(ティースプーン多めに3杯)
湯量: 200ml
抽出温度: 70度
抽出時間: 2分

上記の淹れ方のほか、しずく茶のような淹れ方で玉露のような濃厚な旨味を楽しむのもおすすめです。


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