白茶と呼ばれるお茶は主に中国の福建省や湖南省で生産されている中国茶で、種類や生産量が少なく、日本ではあまり見かけることが少ないお茶です。
白茶の大きな特徴は、製茶の工程です。緑茶、烏龍茶、紅茶等は、揉捻(じゅうねん)と呼ばれる、茶葉を揉む工程があります。
しかしながら、白茶は揉捻の工程がなく。茶葉を摘採した後は日光にさらせいて茶葉をしおれさせ(萎凋させ)、その後乾燥させて製茶が完了します。そのため、茶葉の形状も、葉っぱを裁断したような形状になっています。
この記事では、白茶について、その特徴と美味しい淹れ方をご紹介します。

製茶の方法が非常にシンプルですので、味は繊細で、かつ茶葉そのものの実力が如実に出るという特徴を持っています。
茶葉を萎凋する工程で、茶葉の発酵(酸化)が進みますので、緑茶と烏龍茶の間に位置する弱発酵茶と呼ばれることもあります。

茶葉とお茶の見た目の特徴
上の写真は白牡丹(はくぼたん)と呼ばれる種類の白茶です。白い産毛のついた茶葉が白牡丹の花のように見えたことから、白牡丹という名前が付けられたと言われています。 白茶では、白牡丹以外に白毫銀針(はくごうぎんしん)と呼ばれる、針のような形状をした産毛に覆われている種類のものも有名です。 ちなみに、白毫は、福建読みで「ペコー」と発音され紅茶の部位を表すペコーはこの白毫銀針の読みに由来すると言われています。 抽出したお茶の水色(すいしょく)は、淡い琥珀色をしています。
味の特徴
とろりとした上品な甘みが感じられ、後味はさっぱりとしています。
香りの特徴
緑野に吹く風のようなさわやかなグリーン香が特徴です。
抽出条件
茶葉量: 3g(ティースプーン2〜3杯) 湯量: 300ml 抽出温度: 95度 抽出時間: 3分
おすすめのティーマリアージュ
・チョコレート
・ドライレーズン
・ナッツ
あまり飲む機会が多くない白茶ですが、食前のお茶として楽しんだり、暑い日に冷やした白茶でリフレッシュしたり、生活の節目になる部分でちょっとしたアクセントを加えてくれます。
いつもとは少しだけ違う1日を演出したい時に、白茶を楽しんでみてはいかがでしょうか?

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