お茶を長く美味しく楽しむためには、適切な保存方法が重要です。特に、茶葉の劣化を防ぐために冷凍庫を利用するのが良いのかという疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。ここでは、お茶全般に関する最適な保存方法を紹介します。
冷凍庫での保存は有効?
茶葉は、酸化や湿気に非常に敏感であり、保存方法次第でその品質が大きく左右されます。その性質から、湿度が低く低温により酸化が進みにくい冷凍庫での保存も一つの選択肢です。実際に、未開封の茶葉を冷凍庫で保存すると、酸化を防ぎ、香りや風味を長期間保つことができます。
自宅では冷凍庫を使用しないほうが良いことが多い
自宅で茶葉を保存する際には、冷凍庫を使用しないほうが良い場合が多いです。その理由は、冷凍庫での保存には温度変化の調整が難しく、結露によって茶葉が傷んでしまうリスクがあるからです。冷凍庫から取り出した際に、急激に温度が変わると、茶葉に結露が生じ、湿気が吸収されやすくなり、結果として品質が劣化する可能性があります。
これらのリスクを考えると、自宅では常温で保存したほうが、茶葉の劣化のリスクを下げ、安定して保存することができるため、おすすめです。
常温で茶葉の劣化を防ぐ保存のポイント
お茶の保存で特に重要なのは、以下の3点です。
- 湿気を避ける
茶葉は乾燥した状態を保つことが大切です。湿気が多い場所で保存すると、茶葉が湿気を吸収し、風味が落ちるだけでなく、カビが生えるリスクもあります。密閉容器に入れて、湿度の低い場所に保管することが基本です。 - 光と空気を遮断する
茶葉は光や空気にさらされると、酸化が進み、香りや味が劣化します。遮光性のある容器を使用し、しっかりと密封して保存しましょう。 - 温度管理
可能な限り、保存温度を一定に保つことが重要です。
その他、注意すべき点は?
紅茶の中には、香料で茶葉に香り付けをしている種類のものも多くあります。アールグレイはベルガモットオイルで茶葉に香りをつけていますね。その他、ピーチやアップル等の香り付けをしたお茶もあります。お茶の業界では「着香」という表現をします。着香自体は悪いことではないのですが、着香しているお茶を近くで保存すると、近くのお茶にも香りが移ってしまうことがあります。例えば、アールグレイと深蒸し茶を一緒の缶で保存すると、深蒸し茶にアールグレイの香りが移ってしまうこともあります。ですので、可能な限り着香しているお茶とそうでないお茶は別の空間で保存することをおすすめします。
茶葉の劣化を防ぐために最適な保存場所は?
「上記のような条件を満たす場所なんてない!」と思われた方もいるかもしれません。上記全てを完璧に満たすことは難しいかもしれませんが、できる限り近しい環境を探してみましょう。たとえば、普段お米を保存している場所は、お茶にとっても良い環境に近い場合が多いです。または、食器棚の中なども良いかもしれません。あまり神経質になりすぎず、適度に良い条件の場所で保存してみてくださいね!
おすすめ記事
最新記事
-
ラプサンスーチョンってなに?アールグレイの起源とされる魅惑の紅茶
-
ダージリンのアールグレイってありえるの? お茶の名前の知識から自家製アールグレイの豆知識までご紹介
-
teploがインフューザーを回転させる理由
著者情報/ teploについて
teploは「美味しいお茶を世界中に届ける」というミッションを掲げるお茶のブランドです。
お茶メディアの運営、茶葉の買付・販売、お茶の抽出機の開発・販売、飲食店にむけたお茶のメニュー開発・レシピ開発等を総合的にサポートしています。
teploのメールマガジンに登録
お茶に関する旬な情報や豆知識を漏れなく受け取りたい!そんな方は以下の登録フォームでメールアドレスをご登録ください。
teploから最新の情報をメールマガジンでお送りいたします。
(※1) プライバシーポリシーを必ずお読みいただき、ご同意の上、登録してください。
(※2) info@load-road.comおよびhello.japan@load-road.comからのメールが受信できるようにご設定ください。