カフェインを飲むと頭がくらくらする、という経験をされたことはありますか?
カフェインを飲み続けた際に起こることがあるこの現象は、お茶の試飲を頻繁に行う業界の界隈では、「カフェイン酔い」と呼ばれていたりします。
この記事では、カフェイン酔いの正体について調べてみたいと思います。
カフェインに酔いやすい方におすすめのノンカフェインティーもご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
カフェイン酔いとは?
カフェイン酔いはどのような現象なのでしょうか?
厚生労働省によると、カフェインの過剰摂取について、以下のように説明されています。
カフェインを過剰に摂取した場合には、中枢神経系の刺激によるめまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気等の健康被害をもたらすことがあります。
厚生労働省, 「食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A」,
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000170477.html
上記の現象は、お酒に酔っているときの症状に近いため、「カフェイン酔い」と表現されるのですね。
カフェイン酔いを起こすカフェイン摂取量の目安は?
上記の厚生労働の情報によると、一日当たりの摂取許容量は、個人差が大きいことなどから、日本においても、国際的にも設定されていません。その上で、カナダ保険証が設けている目安として以下を紹介しています。
・健康な成人は最大400 mg/日(コーヒーをマグカップ(237 ml入り)で約3杯)までとする。
コーヒーやお茶のカフェイン量については、以前こちらの記事で紹介しましたね。
以前紹介した記事に記載されている内容と、カフェイン量大400 mg/日の基準を照らし合わせると、以下のようになります。
・100gのコーヒーの抽出液中のカフェイン量:0.06g
1日の摂取量目安:100g×400/60 = 666.7g ≒ 666.7 ml
・100gの玉露の抽出液中のカフェイン量:0.16g
1日の摂取量目安:100g×400/160 = 250g ≒ 250 ml
・100gの煎茶の抽出液中のカフェイン量:0.02g
1日の摂取量目安:100g×400/20 = 2,000g ≒ 2,000 ml = 2リットル
・100gのかまいり茶の抽出液中のカフェイン量:0.01g
1日の摂取量目安:100g×400/10 = 4,000g ≒ 4,000 ml = 4リットル
・100gの番茶の抽出液中のカフェイン量:0.01g
1日の摂取量目安:100g×400/10 = 4,000g ≒ 4,000 ml = 4リットル
・100gのほうじ茶の抽出液中のカフェイン量:0.02g
1日の摂取量目安:100g×400/20 = 2,000g ≒ 2,000 ml = 2リットル
・100gの烏龍茶の抽出液中のカフェイン量:0.02g
1日の摂取量目安:100g×400/20 = 2,000g ≒ 2,000 ml = 2リットル
・100gの紅茶の抽出液中のカフェイン量:0.03g
1日の摂取量目安:100g×400/30 = 1,333g ≒ 1,333 ml ≒ 1.3リットル
カフェインの基準を400 mg/日とした場合、煎茶の場合は一日あたり2リットル程度が目安です。
通常の飲み方をしていれば2リットル以上煎茶を飲むことはないかと思いますので、普段はあまり気にしなくても大丈夫そうですね。
カフェイン酔いは個人差が大きい?
厚生労働省の情報にも記載されているように、カフェイン酔いは個人差が大きいとされています。
お酒に強い人と弱い人がいるのと同様に、カフェインに対する感受性も個人差があるのですね。
このカフェインに対する個人差、じつは遺伝子に関連性があるようなのです。
カフェインへの感受性と遺伝子の関係については、こちらの記事で紹介していますので、詳しく知りたい方は覗いてみてください。
カフェイン酔いしないお茶のおすすめは?
カフェイン酔いしやすい方やカフェインの摂取量を抑えたい方におすすめなのは、カフェインが少ない、またはカフェインが入っていないお茶です。
今回は、カフェインが入っていないお茶のおすすめとして「ルイボスティー」をご紹介します。
ルイボスティーは、お茶の中ではハーブティーに分類され、南アフリカのマメ科の植物が原料のお茶です。
カフェインが入っていないお茶は、味に少し物足りなさを感じることもありますが、ルイボスティーは紅茶のような重厚なボディー感もあり、お茶好きの方でもきっと満足することができると思います。
まずは、スタンダードなルイボスティーをご紹介します。
鮮やかな赤褐色、ルイボス特有の香り、程よいボディ感、ほのかな甘さをお楽しみいただけます。
一般的なティーポット(300ml〜350ml)での抽出に最適な茶葉の量が計量されて1煎パックになっていますので、少しだけ試してみたい方にもおすすめです。この商品には1煎パックが3パック入っています。
次に、こちらは少し珍しいグリーンルイボスです。
発酵させない特殊な製法で作られたルイボスティーで、リーフは緑色で抽出されたお茶はオレンジ色です。
ルイボスティーの特徴はしっかりと残しつつも、通常のルイボスティーよりもまろやかで優しい味わいに仕上がっています。
こちらの商品も、一般的なティーポット(300ml〜350ml)での抽出に最適な茶葉の量が計量された1煎パックが、3パック入っています。
以上、カフェイン酔いの概要、1日あたりのお茶の摂取量の目安、ノンカフェインのおすすめを紹介しました。
巷で目にすることがあるデカフェ、ノンカフェイン、カフェインレスといった表記も少しややこしいので、こちらの記事にまとめています。
興味がある方はぜひ見てみてください。
参照:
・厚生労働省, 食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A,
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000170477.html
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