茎茶ってどんなお茶? 茎茶の特徴と美味しい淹れ方をご紹介

kukicha

日本茶の一種で、茎茶と呼ばれるお茶があります。その名の通り、茶の木の葉の部分の少し下の、茎の部分を使って作られたお茶が茎茶と呼ばれ、長さ3〜5mm程度の棒状をしています。
茎の部分を使ったお茶の総称が茎茶ですので、お茶の製法によってさまざまな種類があり、その呼び方も複数あります。
たとえば、煎茶を作る茶葉の茎を使用して作られる煎茶茎茶、玉露を作る茶葉の茎を使用して作られるかりがね棒茶や玉露茎茶、茎茶を最後に焙じて作られる茎ほうじ茶などが呼び方の代表例で、その形状の特性から棒茶と呼ばれることもあります。
下の写真は茎茶を焙じて作られる茎ほうじ茶です。緑茶の場合は、色は鮮やかな黄緑色です。


茶葉とお茶の見た目の特徴

茎茶の見た目の特徴は、写真からもわかるように、棒状をした形状です。緑茶は鮮やかな黄緑色で、浅煎りのほうじ茶は黄色、深煎りのほうじ茶はライトブラウンの色をしています。

味の特徴

緑茶とほうじ茶に共通して、茎茶の味の特徴は、まろやかな甘味です。玉露とかぶせ茶と煎茶の違いを紹介した記事で説明をした通り、お茶の渋味成分は茶葉が光合成をする過程で作られるカテキンに由来しています。光合成は主に葉で行われますので、茎の部分を使用した茎茶は、渋味ではなく甘味や旨味が特徴的になります。

香りの特徴

すっきりとした、青々とした香りが特徴です。緑茶、浅煎りほうじ茶、深煎りほうじ茶など、製茶の火入れの方法によってさまざまな香りの表情を楽しむことができます。

抽出条件

茶葉量: 5g(ティースプーン2〜3杯)
湯量: 300ml 
抽出温度: 80度 ほうじ茶の場合は90度程度がおすすめです。  
抽出時間: 1分半〜2分 ほうじ茶の場合も同じ抽出の長さでお楽しみいただけます。
その他:常温以下の水を淹れて、冷蔵庫で4〜5時間抽出すると、美味しい冷茶を楽しむこともできます。

茎茶の特徴は、渋味の少なさ、すっきりと飲むことができる甘み、青々としたフレッシュな香りです。苦味や渋みが苦手な方やお子様も楽しめる万能タイプのお茶かと思います。ぜひ日常のさまざまな場面でお楽しみください。


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