ケニアと聞いて何をイメージしますか?お茶を真っ先にイメージする人は少ないのではないでしょうか。しかしながら、ケニアのお茶栽培は非常に盛んで、実は輸出量では世界第一位なのです。この記事では、そんなケニア紅茶の歴史や特長、美味しい淹れ方についてご紹介します。
ケニア紅茶の歴史
ケニア紅茶の歴史は、1903年に植民地支配していたイギリスが、アッサム種のお茶を植えたことが始まりです。その後、ケニアが独立を果たした後の20世紀後半から、お茶の栽培が本格的に行われるようになりました。つまり、ケニアのお茶の歴史は、まだ100年以下といっても過言ではありません。歴史は短いものの、すでにお茶の輸出量では世界第一位に躍り出ている、恐るべき成長力です。
ケニア紅茶の成長の秘密は?
ケニア紅茶の急成長の背景には、ケニアの気候が大きく関係しています。ケニアの気候は年間を通して安定してお茶を摘採することができ、お茶の葉を摘んでから数週間で次の葉を摘むことができます。例えば、日本では多くて年に3回(4〜5月、6〜7月、8〜9月)の収穫があり、それぞれの収穫の間には1〜2ヶ月程開けます。また、日本を含む東アジアの場合、冬季には収穫を行いません。
それと比較すると、ケニアでは数週間に1回、年間を通して収穫が可能な気候条件がいかに優れているかがわかります。また、ケニアの紅茶産業は歴史が短いため、最新のお茶の加工機器を導入できるというメリットもあります。ケニアでは、大量のお茶を効率よく仕上げることができるCTC(Crush, Tear, Curl)の機械を導入し、年間を通して取れる大量の茶葉を加工しています。そのため、ケニア産のお茶はほぼすべてがCTCと呼ばれる、丸い形状をした紅茶です。
ケニア紅茶の形状と味の特徴
ケニア紅茶の特長は、しっかりとしたコクと渋み、そしてフレッシュな香りです。セイロンティーに似た風味を持ちつつ、渋みが少なく、バランスの良いマイルドな味わいが特徴です。ケニア紅茶の水色は深いオレンジ色をしており、アイスティーにも最適です。また、ケニア紅茶は「CTC」と呼ばれる丸い茶葉で加工されることが多く、この加工方法により、比較的短時間でしっかりとした味わいを抽出できる特長があります。これにより、ケニア紅茶はティーバッグのベースとしても多く使用されています。
ケニア紅茶の美味しい淹れ方
ケニア紅茶の特長を最大限に引き出すための淹れ方をご紹介します。ホットティーとアイスティーの両方の淹れ方をご紹介しますので、気分やシーンに合わせて淹れ分けをしてみてください。
ホットで楽しむケニア紅茶の淹れ方:
- お湯の準備: お湯を沸騰させます。ティーポットに沸騰したお湯を入れてティーポットを温めて、ティーポット内のお湯を捨てる一手間を加えると、より美味しく淹れることができます。
- 茶葉の量: ティーポットに茶葉を入れます。1杯分(約150ml)につき、ティースプーン1杯(約2.5g)が目安です。
- お湯を注ぐ: 沸騰したお湯を茶葉の上に注ぎ、蓋をします。
- 抽出時間: 1〜2分程度蒸らします。ケニア紅茶は「CTC」と呼ばれる丸い茶葉で加工されることが多く、比較的短時間で抽出できる特長があります。
- サーブする: 抽出が終わったら、カップに注ぎます。お好みでミルクや砂糖を加えても楽しめます。
アイスティーで楽しむケニア紅茶の淹れ方:
- 茶葉の量: ティーポットに茶葉を入れます。ティースプーン1杯(約2.5g)の茶葉に対して、約80mlのお湯を準備します。
- 抽出: お湯を注ぎ、ホットの抽出時間の約2倍、目安としては5〜6分間抽出します。
- 急冷: 抽出後すぐに、お湯と同じ重さの氷を加えて急冷します。
- サーブする: 急冷したお茶を、氷が入ったコップに注いで出来上がりです。
ケニア紅茶は、そのしっかりとした味わいから、ストレートでもミルクを加えても楽しめる万能な紅茶です。ぜひ一度試してみてください。
おすすめ記事
最新記事
-
ラプサンスーチョンってなに?アールグレイの起源とされる魅惑の紅茶
-
ダージリンのアールグレイってありえるの? お茶の名前の知識から自家製アールグレイの豆知識までご紹介
-
teploがインフューザーを回転させる理由
著者情報/ teploについて
teploは「美味しいお茶を世界中に届ける」というミッションを掲げるお茶のブランドです。
お茶メディアの運営、茶葉の買付・販売、お茶の抽出機の開発・販売、飲食店にむけたお茶のメニュー開発・レシピ開発等を総合的にサポートしています。
teploのメールマガジンに登録
お茶に関する旬な情報や豆知識を漏れなく受け取りたい!そんな方は以下の登録フォームでメールアドレスをご登録ください。
teploから最新の情報をメールマガジンでお送りいたします。
(※1) プライバシーポリシーを必ずお読みいただき、ご同意の上、登録してください。
(※2) info@load-road.comおよびhello.japan@load-road.comからのメールが受信できるようにご設定ください。