紅茶は何煎まで飲める?

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紅茶を楽しんでいるとき、一度抽出した茶葉にお湯を入れて再度抽出できるかどうか、考えたことがあるのではないでしょうか?
美味しい紅茶であればあるほど、なるべく多く楽しみたくなりますよね。

少し残念な回答になってしまうかもしれませんが、紅茶は1煎目だけを楽しむのが基本です。
1煎目から沸騰した熱々のお湯で淹れることが多い紅茶は、1煎目で香りと味の特徴が最大限に抽出されます。1煎目で茶葉の実力を全て出すために製茶されているとも考えることができます。そのため、2煎目以降は少し気が抜けたような味わいになってしまうのです。

日本の緑茶は、基本的に3煎程度まで楽しむことができます。日本茶の場合は、1煎目は70度程度で抽出して甘味や旨味を楽しみ、2煎目80度程度で渋みを楽しみ、最後の3煎目は高温のお湯ですっきりとした味わいのお茶を楽しむことができます。

紅茶好きのみなさん、少し損した気分になってしまっているかもしれませんね。
では少し視点を変えてみましょう。
300mlで抽出する際の茶葉の量は、紅茶の場合は3〜5g、緑茶の場合は7〜10g程度が一般的です。この視点で考えると、紅茶は緑茶の約半分〜1/3程度の茶葉で同量のお茶を抽出できるということになります。

抽出する茶葉量と煎の数を総合的に考えると、少ない茶葉量で1煎だけ楽しむ紅茶も、多い茶葉量で3煎楽しむ緑茶も、結果としては同じ茶葉の量に対して同程度のお茶が抽出できるとも言えます。

このように、複数回淹れることができるから良いお茶ということではなく、茶葉、製造方法、抽出条件の特徴を加味して、それらの長所を最大限に楽しむための設計の違いと捉えた方が正しいのかもしれませんね。

今後もさまざまな種類のお茶の特徴や美味しい飲み方をご紹介していきます!
読んでいただきましてありがとうございました。


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