紅茶の世界で、スリランカはその品質の高さと多様性で知られる重要な生産国です。スリランカには、特に5つの主要な紅茶産地があり、それぞれ独自の特徴を持っています。近年では、これらに加えて、サバラガムワとウダプセラワも注目されるようになり、スリランカの紅茶産地は7大産地として数えられることもあります。今回は、これらの産地について詳しく見ていきましょう。
セイロンティーの5大産地
1. ヌワラエリヤ
ヌワラエリヤは、スリランカで最も標高の高い紅茶産地で、標高1,800メートルに位置しています。この地域の紅茶は、ハイ・グロウンティーと呼ばれ、昼夜の寒暖差が激しいため、香り高く、爽やかな渋みが特徴です。「セイロンティーのシャンパン」とも称され、その繊細なフローラルノートが紅茶愛好者に特に好まれています。
2. ウバ
ウバは、スリランカの中央高地の東側に位置する産地で、ハイ・グロウンティーとして知られています。この地域で生産される紅茶は、メントールやフルーティーな香りと、しっかりとした渋みが特徴です。特に6月から8月にかけて収穫される茶葉は非常に高品質で、世界中で愛される紅茶の一つです。
3. ディンブラ
ディンブラは、スリランカ中央高地の西側に位置し、標高800〜1,300メートルのミドル・グロウンからハイ・グロウンティーの産地です。ディンブラ紅茶は、フルーティーな香りとバランスの取れた爽やかな味わいが特徴で、アイスティーとしても非常に人気があります。その豊かな風味は、ストレートでもミルクティーでも楽しむことができます。
4. ルフナ
ルフナは、スリランカ南部に位置するロー・グロウンティーの産地で、濃厚で深い味わいとスモーキーな香りが特徴です。この地域の紅茶は渋みが少なく、ミルクティーとの相性が抜群です。ルフナ紅茶は、その力強い風味で、多くの紅茶愛好者に愛されています。
5. キャンディ
キャンディは、スリランカで最も古くから紅茶が栽培されている地域で、標高500〜1,200メートルのミディアム・グロウンティーの産地です。キャンディ紅茶は、軽やかな口当たりと渋みの少なさが特徴で、ストレートティーやアイスティーとして楽しむのに最適です。そのバランスの取れた風味は、日常のティータイムにぴったりです。
近年注目される2つの産地
6. サバラガムワ
サバラガムワは、ルフナに地理的に近く、味や香りの特長も似ています。濃厚で深い味わいと甘いカラメルのような香りが特徴で、ミルクティーとして楽しまれることが多いです。サバラガムワ紅茶は、力強い風味としっかりとしたボディ感が魅力です。
7. ウダプセラワ
ウダプセラワは、ディンブラと同様のミドル〜ハイ・グロウンティーの産地で、標高700メートルから1,700メートルに位置しています。ウダプセラワ紅茶は、しっかりとした渋みと爽やかな香りが特徴で、バランスの取れた風味が楽しめます。日常的に飲みやすい紅茶として、多くの人々に親しまれています。
まとめ
スリランカの紅茶産地は、それぞれが独自の風味と香りを持っており、紅茶愛好者にとっては多様な味わいを楽しめる宝庫です。伝統的な5大産地に加え、サバラガムワとウダプセラワのような近年注目される産地も、スリランカ紅茶の豊かな魅力をさらに広げています。ぜひ、これらの産地の紅茶を試して、それぞれの特徴を味わってみてください。
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