アールグレイをはじめとして、柑橘系の香りを紅茶につけて楽しむことも多いため、オレンジペコーをはじめて見た際にオレンジの香りを想像されるかもしれません。しかし、残念ながらオレンジペコーはオレンジの香りを表現しているものではありません。この記事では、オレンジペコーの名前の由来から紅茶の等級の概要までをご紹介します。
オレンジペコーの名前の由来
オレンジペコーの「オレンジ」は、抽出された紅茶の色がオレンジ色に見えることに由来します。また、「ペコー」は中国語の「橙黄白豪(ディオペッホ)」に由来しています。白豪(ペッホ)は茶の新芽の表面を覆う繊維質のものを指し、これは希少性の高い新芽の特徴でもあります。つまり、「白豪が付いている希少な新芽を使用した茶葉で抽出された紅茶はオレンジ色ですよ」という意味が込められているのです。
紅茶の等級
オレンジペコー(OP)は、紅茶の等級を示すひとつのカテゴリーです。この等級は茶葉の形状や大きさによって分類されますが、フレーバーや品質の優劣を表すものではありません。他の等級には以下のようなものがあります:
- BOP(ブロークン・オレンジ・ペコー): OPよりも細かく裁断された茶葉。
- BOPF(ブロークン・オレンジ・ペコー・ファニングス): BOPよりもさらに細かく、茶葉のファニングスと呼ばれる部分を含む。
- F(ファニングス): 裁断された茶葉の小片で、抽出が早いのが特徴。
- D(ダスト): 細かく砕かれた茶葉の粉末部分で、主にティーバッグに使用されることが多い。
等級だけど優劣ではない
紅茶の等級は茶葉のサイズや形状を示すものであり、品質の優劣を意味するものではありません。等級によって茶葉の特徴が異なるため、飲み方や好みに合わせて、適材適所で活躍しています。
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