ほうじ茶の原料は煎茶?ほうじ茶の定義、歴史、特徴を紹介

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ほうじ茶は、日本茶の中でも特に香ばしい香りが特徴のお茶で、主に煎茶や番茶を原料にして焙煎されて作られます。今回は、ほうじ茶の定義や歴史、その特徴について詳しくご紹介します。

ほうじ茶の定義とは?

公益社団法人日本茶業中央会によると、ほうじ茶は「煎茶や番茶などを強い火で焙って製造したもの」とされています。つまり、煎茶はほうじ茶の原料ということになります。ほうじ茶の定義がすっきりと理解できたので、歴史や特長をご紹介いたします。

ほうじ茶の歴史

ほうじ茶の起源は比較的新しく、1920年代頃に京都で始まったとされています。当時、煎茶や番茶の品質が落ちた茶葉を無駄にしないための方法として焙煎が考案され、香ばしい香りとさっぱりとした味わいが生まれました。

ほうじ茶の特徴

ほうじ茶の特徴は、焙煎によって生まれる香ばしい香りと軽い味わいにあります。焙煎により、茶葉に含まれるカフェインやカテキンの量が減少するため、胃に優しいお茶となり、食事中や食後にぴったりのお茶として親しまれています。この焙煎によって生まれる独特の風味こそが、ほうじ茶の魅力です。

焙煎の化学反応

ほうじ茶の焙煎過程では、茶葉に含まれるアミノ酸と糖が反応し、「アミノカルボニル反応」と呼ばれる化学反応が起こります。この反応によって、ほうじ茶独特の香ばしい香りが生まれます。

さらに、焙煎によって茶葉に含まれるカテキン類は酸化重合し、着色物質や不溶性成分に変化します。これにより、カテキンの特徴である渋みが抑えられ、ほうじ茶の優しい味わいが引き出されるのです。

また、カフェインは加熱によって一部が昇華する性質があります。そのため、加熱前の煎茶に比べてほうじ茶のカフェイン含有量は少なくなる傾向があります。ただし、カフェインが完全に消失するわけではないため、カフェイン摂取を控えたい場合や場面によっては注意が必要です。

ほうじ茶の楽しみ方

ほうじ茶は、ストレートで楽しむのが一般的ですが、ミルクを加えて「ほうじ茶ラテ」としても美味しく飲むことができます。また、アイスティーとして冷やして飲むのもおすすめです。香ばしい風味は、和菓子や軽いお菓子とよく合い、食事中の飲み物としても最適です。

ほうじ茶の可能性を探求したい方に試していただきたいティーマリアージュ

ほうじ茶の香ばしい香りは、焦げと相性がよい食材や料理との相性が良いです。ほうじ茶の可能性を探求したい方向けに、ちょっと意外な組み合わせを紹介します。じつは、深煎りほうじ茶とチーズフォンデュの組み合わせは抜群です。ほどよく焦げたチーズを美味しく感じることがありますが、ほうじ茶とチーズフォンデュをマリアージュさせることで、チーズの香ばしさを演出することができます。また、深煎りほうじ茶の甘味は、チーズフォンデュをより立体的な味わいに変化させてくれます。ワイングラスに冷やしたほうじ茶を注いで、ほうじ茶と料理のマリアージュを楽しんでみてはいかがでしょうか?


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