やぶきた緑茶とダージリン紅茶の違い、、緑茶と紅茶の違いであることは明確ですね。それだけですと1行で終わってしまいますので、この記事では少し違った視点で、やぶきたとダージリンの違いをご紹介します。
まずは、やぶきた。これは日本でいちばん多く栽培されているお茶の品種で、日本の茶の栽培面積の7割以上はやぶきたです。日本の風土の中で育てやすく、緑茶にすると、味と香りのバランスが非常に良いお茶ができるので、日本では重宝されている品種のお茶です。
それでは、ダージリンは何だと思いますか?ご存じの方も多いかと思いますが、ダージリンはインドの西ベンガル州ダージリン県の地域名です。このダージリンで作られた紅茶がダージリン紅茶と呼ばれます。
やぶきたは品種名で、ダージリンは地域名。じつは品種で区切るという方法は、世界では珍しい、日本らしい区別の方法なのです。
シャンパーニュで作られるシャンパン、ダージリンで作られるダージリン紅茶、カシミールでつくられるカシミアなど、地域で区切り、ブランドを作ることが多いのです。
日本の場合は、コシヒカリもシャインマスカットも、地名ではなく品種ですね。
品種で区別をすると、地域という物理的な制限を小さくすることができるので、日本全国どこでも作ることができて、安定して美味しいものを作ることができます。一方で、地域で区別をすると、生産できる量は物理的な制限が大きくなりますが、その分ブランド価値が上がりやすい傾向があるのではないでしょうか?
どちらも一長一短かと思いますが、このような視点でみてみると、日本茶を海外に訴求する際の新しいブランディングの仕方も見えてきそうですね!
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