「宵越しの茶は飲むな」ということわざをご存知ですか?
この記事では「宵越しの茶は飲むな」ということわざの意味をご説明します。

宵越しというのは1晩経ったという意味で、ここでいうお茶は茶葉を指します。
ですから、「宵越しの茶は飲むな」とは、1晩経った茶葉で淹れたお茶は飲むなという意味です。
昔のひとの生活の知恵として伝わっているものですが、科学的にも根拠があることがわかっています。
茶葉の傷み(腐敗)は微生物によって主にタンパク質が分解されて変質することによって起こります。
抗菌作用のあるカテキンは水溶性ですので、お茶を淹れると茶葉から出ていきますが、タンパク質は不溶性のため、お茶を淹れた後も茶葉に残り続けます。
また、微生物は栄養・温度・水分の3要素が揃ったときに爆発的に増えてしまうので、一度お湯を注いだ茶葉は、タンパク質という栄養があり、さらに水分もあり、適温となり、傷みやすい状態になってしまいます。
淹れてから時間がたった茶葉は傷んでいる可能性があり、酸化して味も落ちてしまっているので、次に飲むときには新しい茶葉を使ってくださいね。