紅茶を楽しむ際に、「リーフグレード」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。紅茶好きの方ならご存知かもしれませんが、このリーフグレードには実はさまざまな種類があり、それぞれの特徴を理解することで、紅茶の選び方や味わい方がさらに広がります。このブログでは、代表的なリーフグレードについてわかりやすく解説していきます。紅茶の魅力をもっと深く知りたい方は、ぜひご一読ください。
OP(オレンジ・ペコー)
OP(Orange Pekoe)は、茶葉が1〜2cmほどの大きさで、長く強くねじられた形状を持つ紅茶のグレードです。柔らかい若葉と芯芽から作られるため、渋味がありながらも柔らかな味わいが特徴です。ゆっくり抽出することで、その繊細な風味を堪能することができます。
ちなみに、オレンジペコーの「オレンジ」は、抽出された紅茶の色がオレンジ色に見えることに由来しています。また、「ペコー」は中国語の「橙黄白豪(ディオペッホ)」に由来しており、白豪(ペッホ)は茶の新芽の表面を覆う細かい繊維質を指します。これは希少性の高い新芽の特徴であり、「白豪が付いている希少な新芽を使用した茶葉で抽出された紅茶はオレンジ色ですよ」という意味が込められています。
BOP(ブロークン・オレンジ・ペコー)
BOP(Broken Orange Pekoe)は、OPよりも細かく裁断された茶葉で、長さは2〜4mm程度です。裁断されているため、紅茶の味わいや色が比較的早く抽出され、短時間でしっかりとした味わいを楽しむことができます。特にスリランカ産の紅茶では、このグレードが広く用いられています。
「ブロークン」という言葉から、壊れてしまった、崩れてしまった、というイメージを持たれるかもしれませんが、実際にはローターパンという機械であえて小さくカットされています。OPとして美味しいお茶もあれば、BOPにしたほうが実力が発揮されるお茶もあるのです。
BOPF(ブロークン・オレンジ・ペコー・ファニングス)
BOPF(Broken Orange Pekoe Fannings)は、BOPよりもさらに細かく、ファニングスと呼ばれる1〜2mm程度の小片の茶葉を含むグレードです。これらの茶葉は短時間で濃厚な風味と香りを抽出でき、特にティーバッグで使われることが多いです。
F(ファニングス)
ファニングス(Fannings)は、BOPFからさらにふるい分けされた、0.5〜1mm程度の非常に小さな茶葉の片です。抽出が非常に早く、短時間でしっかりとした味わいが得られるため、濃厚な紅茶を好む方におすすめです。主にティーバッグに使用されることが多いのも特徴です。
D(ダスト)
ダスト(Dust)は、1mm以下の最も細かく砕かれた茶葉の粉末部分です。通常ティーバッグに使用され、非常に短時間で抽出できるのが特徴です。濃厚で力強い味わいを楽しむことができ、特にミルクティーに最適です。
リーフグレードと品質の優劣
紅茶のリーフグレードは、一般的にOPから順に高価格で取引されることが多いですが、必ずしも価格が品質を反映しているわけではありません。時には、OPよりもBOP、BOPよりもBOPFが高価で取引されることもあります。これは、紅茶の等級が茶葉のサイズや形状を示すものであり、品質の優劣を意味するものではないためです。それぞれの等級が持つ特徴を理解し、飲み方や好みに合わせて選ぶことで、紅茶の楽しみ方が広がりそうですね!
おすすめ記事
最新記事
-
ラプサンスーチョンってなに?アールグレイの起源とされる魅惑の紅茶
-
ダージリンのアールグレイってありえるの? お茶の名前の知識から自家製アールグレイの豆知識までご紹介
-
teploがインフューザーを回転させる理由
著者情報/ teploについて
teploは「美味しいお茶を世界中に届ける」というミッションを掲げるお茶のブランドです。
お茶メディアの運営、茶葉の買付・販売、お茶の抽出機の開発・販売、飲食店にむけたお茶のメニュー開発・レシピ開発等を総合的にサポートしています。
teploのメールマガジンに登録
お茶に関する旬な情報や豆知識を漏れなく受け取りたい!そんな方は以下の登録フォームでメールアドレスをご登録ください。
teploから最新の情報をメールマガジンでお送りいたします。
(※1) プライバシーポリシーを必ずお読みいただき、ご同意の上、登録してください。
(※2) info@load-road.comおよびhello.japan@load-road.comからのメールが受信できるようにご設定ください。